赤星 聖 (あかほし しょう)
略 歴
- 神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了
- 博士(政治学,神戸大学)
- 日本学術振興会特別研究員(PD),関西学院大学法学部助教・准教授などを経て
- 現在,神戸大学大学院国際協力研究科 准教授
研究課題
国際制度論,グローバル・ガバナンス論,難民・避難民研究,人権・ 人道
国際関係論をベースとしつつ,グローバル・ガバナンス論と呼ばれる,国家だけでなく,国際機構,非政府組織(NGO),企業,個人が,それぞれの立場,利益をどのように調整,克服し,グローバルな課題を解決するために協力しているのかについて研究しています.
現在特に関心のある分野は,人道支援や開発支援,環境問題を事例として,国際機構がその他のアクターの協力を引き出すために,どのような調整メカニズムを利用しているのかに関してです.
おもな著作
- 『国内避難民問題のグローバル・ガバナンス―アクターの多様化とガバナンスの変化』有信堂高文社,2020年.
- 「グローバル・ヘルス・ガバナンスにおける『二重の断片化』―HIV/AIDS,新型コロナウイルス感染症,エボラウイルス病」『国際政治』211号(2023年,近刊).
- 「グローバル保健と人道支援の接近?―エボラ出血熱からCOVID-19へ」『国際安全保障』第49巻第3号(2021年),58-77頁.
- 「複合的なガバナンスにおける国際機構間関係―国内避難民支援を事例として」『国際政治』192号(2018年),1-16頁.
- 「コンストラクティビズム研究の先端―規範のライフサイクル・モデルを超えて」『神戸法学雑誌』第67巻第2号(2017年),147-178頁(政所大輔との共著).
- “What Made IDPs a Separate Category from Refugees? The Change in Logic of IDP Treatment in the SARRED Conference,” CDR Quarterly 7 (2013), pp. 3-26.
その他の業績については,Researchmapを参照のこと.
ひとこと
国際協力研究科(GSICS)を志望されるみなさんは,現在生じている国際問題の「解決」に関心があるのだと思います.
しかし,いきなり解決法を探すのではなく,(1)その国際問題の「構造・背景」とは何か,(2)そしてその問題が生じている「原因」はそもそも何なのかを明らかにしなければ,根本的な問題解決は難しいものとなります.
国際関係論を含む政治学的なアプローチは,これら(1)(2)に取り組むものです.大学院の学びを通して,じっくりと腰を落ち着けてこれらの課題に取り組んでみませんか.
加えて,演習(ゼミ)では,留学生との議論を通して,英語の運用能力と論理的に説明できる力を涵養することも試みています.
オフィスアワー・連絡先
研究相談等を希望する場合は,事前にメールで相談してください.授業終了後にも相談を受け付けます.
sakahoshi[at]harbor[dot]kobe-u[dot]ac[dot]jp