ロニー アレキサンダー
略 歴
- イェール大学卒
- 国際基督教大学大学院行政学研究科博士前期課程修了
- 上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻博士後期課程修了
- BA (心理学) (イェール大学),行政学修士 (国際基督教大学),文学博士 (上智大学・国際関係論学)
- 神戸大学法学部助手,助教授などを経て
- 現在,神戸大学大学院国際協力研究科教授 (法学研究科兼務)
研究課題
国際関係論・平和研究の広い文脈のなかで, 「いのち」 と 「安全」 をキーワードに,ジェ ンダー・セクシュアリティ・平和・暴力が交差する事例を批判的に見ていくことにしています。長年太平洋島嶼国における 「内発的安全」という研究テーマの中で,核問題,軍事化,ジェンダーと平和・紛争,軍事基地と性暴力,セックスワークと言った課題を取り上げてきました。最近は特にグアムと沖縄におけるジェンダーと軍事化を中心に研究しています。被災地での活動をきっかけに、安全・安心におけるナラティブ、アートなどの想像的表現、や感情、身体に焦点を当てています。また、2006 年に立ち上げたポーポキ・ピース・プロジェクトは、平和研究の実践の場として、平和教育や平和活動を行っています。自作のバイリンガル絵本 『ポーポキ, 平和って,なに色?』や『ポーポキ,友情って,なに色?』 を活用しながら,平和のためのワークショップなどを開催します。また、東日本大震災直後に始めた「ポーポキ友情物語」活動も継続しています。ポーポキ・ピース・プロジェクトの活動に多くの学生や市民が参加しています。
おもな著作
- 『ポーポキ友情物語 東日本大震災で生まれた私たちの平和の旅』 エピック, 2012
- "Remembering Hiroshima: Bio-Politics, Popoki and Sensual Expressions of War." International Feminist Journal of Politics, 14:1:202-221 (2012).
- "Militarization and Identity on Guahan/Guam: Exploring intersections of indigeneity, gender and security.” 国際協力論集 21:11-22 (2013.7)
- 「東日本大震災における被災者支援活動〜『ポーポキ友情物語』プロジェクトを事例に〜」 『研究報告』 神戸大学都市安全研究センター 2012:3:175-186
- 「軍事化・生政治に直面する女たち 〜太平洋地域からの考察〜 『広島平和科学』 31(2009)pp.1-35
- "Seeking Human Security in a Militarized Pacific: Struggles for Peace and Security by Pacific Island Women," in Hans, Asha and Betty A. Reardon, eds. The Gender Imperative: Human Security vs. State Security, Routledge, 2010, pp.197-229
- 『私たちの平和をつくる:環境・開発・人権・ジェンダー』 法律文化社,2004 (高柳彰夫と共編著).
ひとこと
平和ってなんだろう。生き物はどうすれば安心して,安全に暮らすことができるのか。私の研究には,ホッキョクグマもマグロも人間も登場します。もちろんねこも。これらの 「当事者」 を結ぶのは,「安全」 と「安心」の追求だと考えます。多様な者同士は,どのようにすれば平和を実現できるか。お互いの多様性をどのようにすれば楽しめるのか。こういった疑問を学生と一緒 に考えたり,学生から学んだりするのが私にとってとても楽しい!教室に中だけではなく、ポーポキ・ピース・プロジェクトの活動も多くの学生と一緒にできることを楽しみにしています。
オフィスアワー・連絡先
alexroni(at)kobe(hyphen)u(dot)ac(dot)jp
My website :http://www2.kobe-u.ac.jp/~alexroni/index.html
Popoki's Peace Project: http://popoki.cruisejapan.com