近藤 民代 (こんどう たみよ)
略 歴
- 2003年 神戸大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了、博士(工学)
- 京都大学防災研究所巨大災害研究センターCOE研究員、人と防災未来センター主任研究員、神戸大学大学院工学研究科准教授を経て、
- 2022年10月から神戸大学都市安全研究センター教授
研究課題
1 ) 豊かで安全な住環境を創造・再生・保全する地域生活空間の計画論の構築
居住者自身が住環境を創造・維持・保全する主体として成長することが、豊かで地域性あふれた居住環境を創出するためには必要です。
地域に根差して、地域住民が主体となって居住環境をデザインするコミュニティ・アーキテクチュアの研究を行っています。
2 )広域巨大災害における住宅復興に関する研究
持続可能な居住環境の形成と被災者の生活回復を可能にする住宅復興のかたちを追究します。
住宅復興のかたちを決めるのは、住宅復興の意思決定と再建の主体、居住地の移転、住宅の開発形態などです。
災害による被害を最小限に抑える備えをすること、そして多様な住宅復興の選択肢を選びとれる環境づくりを事前に進める「事前住宅復興」という側面からも研究をしています。
おもな著作
- 堀田祐三子・近藤民代・阪東美智子編, これからの住まいとまち ―住む力をいかす地域生活空間の創造―, 朝倉書店 2014年4月
- Tamiyo Kondo, Housing Recovery by Type of Resident Involvement‐Providing Housing vs. Mobilizing Residents, Proceeding of International Society of Habitat Engineering and Design, 2012年10月
- 近藤民代, 住宅復興の多様な選択肢と自己決定, 日本災害復興学会誌 復興 通巻 第7号(Vol.5 No.1), pp.67-75, 2013年9月
- 近藤民代, 被災市街地における住宅再建の経年変化−ハリケーン・カトリーナ災害におけるニューオリンズ市の住宅再建に関する研究その2, 日本建築学会計画系論文集,第679号,pp.2283-2292,2012年9月
- 被災市街地における住宅再建の実態−ハリケーン・カトリーナ災害におけるニューオリンズ市の住宅再建に関する研究その1, 日本建築学会計画系論文集,第671号, pp.67-74, 2012年1月
ひとこと
復興とは減災サイクルの中の一つのフェーズです。災害後だけでなく、災害前から復興の計画、制度、システムについて考えて復興への備えを進めていくことが大切です。予防や応急対応に留まるのではなく、復興を含めた減災計画論について学んでほしいと思います。
オフィスアワー・連絡先
tamiyok(at)people.kobe(hyphen)u(dot)ac(dot)jp
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