教員紹介

中澤 港 (なかざわ みなと)

略 歴

研究課題

WHO が 1986 年に発表したオタワ憲章では,健康の前提条件として,環境保全や社会の安定や平和が掲げられています。考えてみれば,人々が健康に生きていくためには,生活する地域社会とのかかわりや,自然生態系とのかかわりが重要なのは当然です。その意味で,さまざまな地域生態系の中で,人がどのように暮らし,どのような病気が多いかということも含めてどのような健康状態にあり,どのような社会活動をしているのかといった状況を総体として捉える,人類生態学のアプローチは,国際保健学においても公衆衛生学においても本質的に重要です。
私の研究課題は,いわゆる途上国において,グローバリゼーションや地球環境の変容の影響を受けて外部からも変革されつつ,内発的にも住民のライフスタイルや健康状態,文化などが変化していく状況を明らかにし,長期的によい健康状態を保つためにはどのような戦略をとると良いのか,その関連で各種の国際的な援助や開発のあり方はどうあるべきかといった問題を検証することです。具体的な調査フィールドは主にソロモン諸島とパプアニューギニアです。

おもな著作

ひとこと

人類生態学のアプローチに興味が湧いた方は,お気軽にコンタクトしてください。

個人のページ:http://minato.sip21c.org/