西谷 真規子 （にしたに まきこ）
略 歴
- 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了
- 東京大学助手を経て
- 現在，神戸大学大学院国際協力研究科 教授
- この間，慶応大学研究員，コーネル大学客員研究員，ベルリン自由大学客員研究員，オックスフォード大学客員研究員
研究課題
キーワード：グローバル・ガバナンス (国際レジーム含む)，国際規範，トランスナショナル・ネットワーク，評判政治，国際世論。
近年は，国際関係論をベースに，グローバル・ガバナンスのメカニズムをアクターの多様性と規範に着目して理論的に分析しています。
おもな著作
- 『新時代のグローバル・ガバナンス論』(共編著) ミネルヴァ 書房，2021年．
- 『国際規範はどう実現されるか―複合化するグローバル・ガバナンスの動態―』(編著) ミネルヴァ書房，2017年．
- “The Coordination of the Global Anti-Corruption Governance via Hybrid Polycentric Networks” The Study of Global Governance vol.2: 48-67, 2015.
- “The EU as a Civilian Promoter in Asia:The Role of the ASEF and AEPF in the ASEM Process” Hungdah Su ed., Asian Countries' Strategies towards the European Union in an Inter-regionalist Context, Taiwan University Press, 2015.
- 「多国間条約形成におけるトランスナショナル社会運動の動的共振モデル」『国際政治』 147：95-115，2007
- 「規範カスケードにおける評判政治 1〜6」 『国際協力論集』 12.3：145-80，2005；13.2：87-108，2005；13.3：77-109，2006；14.2：119-44, 2006；15.2：75-113, 2007；16-2：93-120, 2008．
ひとこと
歴史から学ぼうとするならば，事実の羅列を茫漠と眺めるのではなく，明確な意図を持って歴史の特定部位を切り出す必要がありますが，理論的視座は，そのためのガイドラインであるといえます。理論と事例は相互補完的なもので，どちらが欠けても適切に事象を理解することはできません。私の授業では，国際政治学や社会運動論の諸理論を学ぶ際に，異なる議論の比較検討を通して自分独自の理論的視点を見つけ出すことと，具体的事例に適用した場合の有効性を考えることを大切にしています。
オフィスアワー・連絡先
研究相談等を希望する場合は、必ず事前にアポをとること。
西谷研究室のページ
Professor Nishitani Makiko's seminar room
[告知] 国際ワークショップ 「多中心的ガバナンスにおけるオーケストレーション ― その可能性と課題 ―」 (06.23-24 開催)