土佐 弘之 (とさ ひろゆき)
略 歴
- 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了
- 東京大学東洋文化研究所助手,東北大学大学院法学研究科教授などを経て
- 現在,神戸大学大学院国際協力研究科教授
研究課題
規範・批判理論と現状分析とのインターフェース。特に, 批判的安全保障研究および批判的グローバル・ガヴァナンス研究。(ポスト)ネオリベラリズム期における統治性の再編, 領域的主権の再編・強化と生政治の変容についての批判的検討・考察。
おもな著作
- 『安全保障という逆説』 青土社,2003.
- 『アナーキカル・ガヴァナンス:批判的国際関係論の新展開』 御茶の水書房,2006.
- "Anarchical Governance: Neoliberal Governmentality in resonance with the State of Exception." International Political Sociology, 3 (4): 414-430, 2009.
- 『野生のデモクラシー』 青土社, 2012.
- 「批判的安全保障論から見た3・11」『シリーズ 日本の安全保障 第1巻 安全保障とは何か』岩波書店, 2014.
- 『境界と暴力の政治学』岩波書店, 2016.
ひとこと
実務・現場に接近しすぎると短期的視点での問題解決に翻弄され自分の立ち位置を見失うことがあります。せっかく大学院で学んでいるのですから,少し距離をおくような感じで中・長期的なヴィジョンをもって,ものごとを批判的に考えてみるようにしては如何でしょうか。そのために古典を読み直してみるというのも一つの方法でしょう。批判的に考えるということについては, とりあえずサイードの 『知識人とは何か』 あたりから読み始めてはいかがでしょうか。
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