吉井 昌彦 (よしい まさひこ)
略 歴
- 神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程中退
- 神戸大学経済学部助手,講師,助教授を経て
- 現在,神戸大学大学院経済学研究科教授・国際協力研究科教授
研究課題
第一に,社会主義経済とはどのような経済システムであったのか,どのような問 題を抱え,なぜ崩壊しなければならなかったのかについての総括を行ってきました。
第二に,旧ソ連邦(とくにロシア連邦)及び中東欧諸国(とくにルーマニア)にお ける市場経済への移行過程の研究,すなわち,マクロ経済安定化,民営化等の経済体制改革などの分野において,社会主義経済シス テムから市場経済システムへの移行過程でどの ような経済改革が実行されているのか,あるいは実行されるべきであるのかを含め, 市場経済移行理論の構築を研究課題としています。
第三に,とりわけ中東欧諸国がEU加盟を果たし,基礎的な市場経済システム作りを 終え,他方でまた,ロシアにおいて再び経済運営における国家権力の強化が言われる現在では,これら諸国において今後どのような 市場経済システム作りが行われるのか,日米欧 といった先進資本主義国の経済システムを参照しながら,比較経済システム論の立場 から研究を進めています。
おもな著作
- 『EU統合の深化とユーロ危機・拡大』(シリーズ激動期のEU第2巻,久保広正と共編著),勁草書房,2013年3月。
- 『ロシア経済論』(グローバル経済叢書,溝端佐登史と共編著),ミネルヴァ書房,2011年4月。
- 『BRICs経済図説』(西島章次・加藤弘之・佐藤隆広と共著),東洋書店,2010年6月。
- 『ルーマニアの市場経済移行−失われた90年代?−』,勁草書房,2000年。
- "Japan's Two Lost Decades: Lessons for Today's Euro Crisis?," in Farkas, Beata, ed., The Aftermath of the Global Crisis in the European Union, Cambridge Scholars Publishing, UK, 2013, 36-53.
- 「ルーマニア経済へのグローバル金融危機の影響とその回復過程」『国民経済雑誌』第205巻第4号,2012年4月,1-10ページ。
- 「グローバル金融危機下の中東欧経済」比較経済体制研究会『比較経済体制研究』第18号,2012年3月,5-18ページ。
ひとこと
Think! and Think Differently!
個人 HP