国際協力研究科は2025年10月29日、コロンビア大学ティーチャーズカレッジと学術交流協定を締結しました。本協定により、学生・教員の相互交流、共同研究・共同出版、セミナーやシンポジウムの共同開催等を推進します。
米国ニューヨーク市に位置するコロンビア大学は米国で5番目に古い歴史ある大学であり、その創設は1754年にまで遡ります。多様な分野での教育を行う総合研究型大学であり、アイビーリーグの一角として世界的にも極めて高い評価を得ています。とりわけ、ティーチャーズカレッジは米国最古の教育系大学院として知られており、1887年の開校以来、教育学分野を牽引してきました。U.S. News & World Reportが公開するBest Education Schoolsのランキングでも常に上位に位置しており、2023年、2024年には全米1位となっています。
両機関の交流は、2007年に本研究科の小川啓一教授がティーチャーズカレッジの客員教授を務めたことを契機として継続してきました。2024年4月から5月にかけては、日本学術振興会(JSPS)外国人研究者招へい事業により同カレッジのGita Steiner-Khamsi教授を招へいし、共同研究を進めました。また、教育政策に関する国際ハイブリッドシンポジウムを共催し、世界各地からオンラインで500人以上の研究者・実務家・大学院生が参加しました。同年11月には六甲台後援会の支援を受けて、Steiner-Khamshi教授を招へいし、共同研究を継続するとともに、本研究科の博士後期課程の学生を対象とした講義も行っていただきました。2025年1月からは小川教授がティーチャーズカレッジで非常勤教授として教鞭を執っており、教育面での連携も深めています。加えて、本研究科の坂上勝基准教授も現在、六甲台後援会の支援を受け、同カレッジで客員研究員として研究活動を進めています。
国際協力研究科では2024年10月から国際文化学研究科と共同で、文部科学省の「人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業(国際連携型)」を実施しており、海外の連携機関の専門家と協力して博士後期課程学生の国際共同教育を推進しています。本協定により、ティーチャーズカレッジの教員との共同研究体制を一層強化し、グローバルに活躍する専門家を養成します。