博士課程前期課程の修了後、より深い研究や、より高度な専門性をめざすための後期課程を設置しています。この課程に在籍する院生は、本研究科が提供する教育・研究プログラムのもとで、それぞれの分野の研究に専念することになります。
修了後に大学、 調査研究機関、国際機関、政府機関などで働くことをめざし、優れた研究業績をあげることが求められます。
本研究科の魅力は、指導教員の先生方から丁寧な論文指導を受けることができることです。また、本研究科では講義やゼミが英語でも行われており、国際的な環境に刺激を受けることができます。留学生も多く、世界の多様な現実と考え方を理解することが自分の研究の助けとなっています。英語の使用環境が整っているため、多くの学生が国際的なキャリアを意識して研究を進めています。加えて、私は次世代研究者挑戦的研究(SPRING)プログラムに助けられ、研究のためのイギリスでの海外調査を実現することができ、大変感謝しています。
私は2015年4月にGSICSへ入学し、2017年3月に修士号、2020年3月に博士号を取得しました。2017年4月以来、日本学術振興会特別研究員(DC1・PD)としてのキャリアを積み、2022年4月に大阪経済法科大学の助教に着任、2024年4月からは准教授として研究と大学教育に励んでいます。入学直後、北極国際法の共同研究プロジェクトに参加し、海外の国際シンポジウムにおいて発表を行ったのがきっかけで、持続可能な漁業のための海洋法の発展に関する研究に取組んできました。今の私があるのは、国際色豊かなGSICSで先生方や同期、留学生たちと活発に議論しながら経験を積む機会に恵まれたからに他なりません。GSICSでの学びが皆さんにとってかけがえのない宝物になるよう祈っています。