政治・地域研究プログラム
Politics and Area Studies Program


カリキュラムポリシー

政治学に関する知識を身につけ、政治学を基盤として様々な事象に対する的確な判断のための論理的分析ができるように比較計量政治分析、比較政治分析等の科目を開設する。


ねらい

それぞれの地域で生きる人々がどのように暮らしているのかを知ることは、国際社会で活躍するためには不可欠であり、また、それぞれの地域に対する理解なしに大学院で学んだ知識を国際社会で実践することもできません。本プログラムは、このような観点から、国家その他の地域レベルにより密接に目を向けています。そして、そのような各地域の固有の問題を考える上で、政治の問題は避けることのできないものです。各国・各地域がそれぞれ異なる固有の政治的構造や社会・文化を抱えている以上、これを無視してさまざまな地域の問題を一律に考えることは不可能です。


特色

本プログラムでは、それぞれが異なる地域を専門とし、また、理論的にも異なる背景を持つ教員が、複合的な形で教育を行っています。また、神戸大学には本研究科以外にも、法学研究科を中心に、多数の政治学研究や地域研究を行っている研究者がいます。本プログラムは、研究科内はもちろん、これらの研究科外の教員の講義や演習をも利用しつつ、教育・研究を行います。

1. 地域の多様性:日本、東アジア、東南アジア、更には西アジア、中東地域を中心とする世界の各地域の広い分野をカバーする教員を抱えています。また、プログラムの範囲を超えて研究科内には、中国やアフリカ等を専門にする教員がおり、途上国のみならず、多くの地域に対する深い知識を得ることができます。

2. 比較の視点:単に特定の地域について教育・研究するだけでなく、複数の地域に関わる講義や演習に出席することで、自らが関心を有する地域に対する客観的な理解を持つことができます。

3. 理論的アプローチの選択性:政治学や地域研究には、自らが知りたいことを学ぶに当たって、「絶対的な方法」はありません。だからこそ、政治学や地域研究を志す人々は、自らの地域と問題に見合った方法を自分で探し出さなければなりません。本プログラム所属の教員は、それぞれ異なる理論的アプローチの方法で研究しており、皆さんはこの中から自由にそれを選ぶことができます。


教員の声

 KIMURA Kan 教授 Professor

ロシア・ウクライナ戦争をはじめとする戦争の頻発。世界各地でトランプ政権をはじめとするポピュリズム政権も台頭し、国際社会は緊迫の度をますます増しています。 この様な現在の世界の状況を考える上で重要なのは、国際社会が依然として主権国家単位で構成されている事であり、各国の国内的状況を踏まえなければ、多くの問題への対処策を考える事が困難だ、という事です。政治・地域学研究プログラムは、この様な視点から特定の国家や地域を選択し、その内情について、政治学と地域研究という二つの方法により「深く」学び理解する事を目標にしています。


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