教授
国際学プログラム
国際 学術
Professor
DRCPSDepartment of Regional Cooperation Policy Studies
IS Ph.D.
東京大学医学部保健学科卒
東京大学大学院保健学研究科修士課程修了、博士課程中退
博士(保健学)(東京大学)
同人類生態学教室助手(在任中に論文博士取得、ペンシルヴェニア州立大学に在外研究員として7ヶ月滞在)、山口県立大学看護学部助教授、群馬大学大学院医学系研究科(公衆衛生学教室)助教授・准教授を経て、現在、神戸大学大学院保健学研究科教授
WHO が 1986 年に発表したオタワ憲章では、健康の前提条件として、環境保全や社会の安定や平和が掲げられています。考えてみれば、人々が健康に生きていくためには、生活する地域社会とのかかわりや、自然生態系とのかかわりが重要なのは当然です。その意味で、さまざまな地域生態系の中で、人がどのように暮らし、どのような病気が多いかということも含めてどのような健康状態にあり、どのような社会活動をしているのかといった状況を総体として捉える、人類生態学のアプローチは、国際保健学においても公衆衛生学においても本質的に重要です。
私の研究課題は、いわゆる途上国において、グローバリゼーションや地球環境の変容の影響を受けて外部からも変革されつつ、内発的にも住民のライフスタイルや健康状態、文化などが変化していく状況を明らかにし、長期的によい健康状態を保つためにはどのような戦略をとると良いのか、その関連で各種の国際的な援助や開発のあり方はどうあるべきかといった問題を検証することです。主な調査地はソロモン諸島とパプアニューギニアでしたが、最近は東南アジアも行っています。